反対討論 第68号議案 宍粟市観光駐車場条例の制定について

9番 前田佳重です。

第68号議案 宍粟市観光駐車場条例の制定について、

反対の立場で討論を行います。

観光駐車場の整備について、そもそも市民の合意形成が図られているのか疑問です。

事業目的にある「観光振興と地域活性化」について、まちづくりと観光駐車場がどのように連携した施策になっているのか全体像が見えない。

行政効果、経済波及効果などの指標も示されていません。

観光駐車場として、供用開始が目前ですが、駐車場料金、つまり使用料問題と駐車場の管理運営面について、本条例案に納得できません。

1点目の駐車場料金問題ですが、駐車場の利用が基本的に無料であることは、公共施設の整備や維持管理にかかる経費を公費により補てんしていることから、負担に対する公平性の観点で問題があると考えます。

当該、観光駐車場の場合は、初期の工事費等に約1億3千万円投資し、過疎債を充当しています。

その他、法人の土地借地料に年間240万円、もみじ祭りの警備費用等に約300万円などを支出しますから、駐車場の設置と管理運営に多額の税金を使用することになります。

このように整備費や維持管理費等を税金で負担することから、駐車場を利用しない市民からすると不公平に感じると思われます。

駐車場を利用する人としない人との負担の公平性の観点及び受益者負担の原則から、少額であっても有料化に向けた取組みが必要と考えます。

また、駐車場料金は、地方自治法第225条に規定される使用料にあたり、料金を徴収するのが原則だと思います。

2点目の維持管理面については、通常時及び有料供用時間以外は、誰がどのように管理するのか明確になっていません。

条例第8条で放置車両、火気の使用、騒音などの行為をしてはならないと定めても、その禁止行為を厳重に取り締まることやその他様々な問題に対して誰が管理するのか解らない状態では、不安を払拭することはできません。

以上の点を指摘し、反対討論とします。

議員各位のご賛同をお願いして討論を終わります。